近年では、通院している患者さんがより安心して自宅療養がおこなえるよう、看護師が支援をするサポートとして看護専門外来というものが出てきています。では、その看護専門外来の仕事とは一体どのようなものなのでしょうか?
まず事例として挙げられるのが、糖尿病を患っている患者さんに対する生活指導と食事指導です。糖尿病の患者さんが健康的な生活を送るためには、日ごろから血糖値を正しい値のまま維持しなければなりません。
そのため、規則正しい生活を送ったり、健康的で栄養のある食事を心がけたりすることが求められますが、なかなか自分一人で続けられるものではありません。特に栄養バランスが整った食事を毎日作り続けるのは、大変かつ至難の業です。看護専門外来では、それらを長期に渡って実現できるよう、丁寧なアドバイスを行っています。
また、認知症の方やそのご家族の相談に乗ることも仕事の一つです。認知症は本人だけでなく、その周囲にも非常に負担がかかる病気です。そのため、認知症を患っている方だけでなく、その家族の方のサポートも必要不可欠なのです。
更に、抗がん剤治療をおこなっている方の相談にも乗ります。抗がん剤治療は副作用が重かったり疑問点が多かったりと、何かと不安を抱えることが多い治療法です。そのため、出来るだけ安心して治療を受けてもらえるよう、患者さんの不安が解消されるまで相談に乗ったり質問に答えたりしています。それに加え、がんは生活習慣によって改善することもあるため、生活指導を実施するケースもあります。
医師だけでは対応できない細かいケアが求められるため、患者さんの気持ちにしっかり寄り添える方や、物事の本質に気付き的確なアドバイスができる方が向いています。